宗教と哲学

問答
問答宗教・哲学

長い歴史の中で
様々な宗教や哲学が生まれてきました
神を説く宗教そして真理を探求する哲学

どの神仏にすがればよいのか
どの哲学が説く真理が正しいのか
悩みを解くはずの宗教や哲学に
悩んでしまいます

どの宗教が正しいのでしょうか?
どの哲学が真理なのでしょうか?

哲学は普遍的な真理をめざすものであり
宗教は真の神仏にすがるものです

どちらも心の平安を得るためのものです

然るにどの哲学もどの宗教も
その説く本当のところに
到達するのは不可能です

そこに到達する唯一無二の方法は
それを説く者と全く同じ
經驗を辿ることしかありません

仮に同じ境地や結論に到達できたとしても
それを確認や証明する手段が有りません

しかしそれで良いのです
なぜなら到達したと信じることができれば
心の平安を得られるからです

一方 無数にある宗教や数々の哲学の内
どれが本当に正しいのかと
疑問が湧きます

所詮 真の悟りも真理も
世俗の我々には人知が及びません
それならば哲学も宗教も
どれが正しいかを求めるのではなく
どれが納得できるか信じられるか
自分に役立つかということで
選べばよいのです

哲学はさて置き
宗教は人を救うのが目的です
人を救おうと志す者が
見返りを求めることは有り得ません

歴史に残る名だたる宗教の始祖も
見返りを求めず
自らを捧げてきました

所がその宗教を広めようとすると
教宣に携わる組織が必要です

最初は奉仕で始まっても
大きな教団となると
組織の維持のために
食べていくために費用が必要です

ですから教団が必要経費を求めるのは
まっとうです

一方誰にでも欲があり
特に組織の頂点に立つと
欲が果てしなく膨らみがちです

政治でも宗教でも小さな組織でも
その長になるとその地位を使って
権力を乱用する
欲が湧きやすいです

理不尽な要求をする宗教や
団体あるいはその幹部には
近づかないことが無難です

宗教や哲学そして神話には
人類の知恵が詰まっています
そこから学べることは多々あります

神仏にすがるかどうかはさて置き
自分のすべてをさらけ出して祈る姿には
感動させられます

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