説教師のお話
2024年の春に京都の安禅寺で
説教師のお話がありました
その中の一コマです
地獄は有るのでしょうか?
死んだことないからそんなの知らん
地獄は死んでからにあるのではなく
この世にあります 生き地獄と言います
古今東西 死んだ人が生き返った例はありません
ですから死んだ後の地獄については
誰も教えてくれません
生き返った例が有ると仰るかもしれませんが
例えばある方が亡くなって
その後生き返って 皆の前で
地獄あるいは天国の話をしたとしましょう
亡くなって
呼吸は止まったかもしれません
心臓も止まったかもしれません
つまり医学的に死と判定されました
でも蘇って
みんなの前で話をしたとすると
肺も心臓も脳も体全体が
崩壊しなかった
損傷しなかった
つまり死んだように見えただけで
生きていたって事です
死ぬということは
医学的な死の判定は横に置いて
身体が崩壊すると言う事です
そこから蘇った人の話を
庵主は聞いたことがありません
しかしこの世には説教師の
説法通り生き地獄があります
生き地獄には
試練地獄と
因縁地獄と
裁き地獄があります
試練地獄とは
人が人生の目的を達成するように
成長を促す試練です
「神は耐えられない試練は与えない」と
新約聖書 コリント人への手紙にも
記されています
神様仏さまを持ち出すまでもなく
試練の中でもがくことにより
人は強くなり成長します
因縁地獄とは
あなたが犯した罪が
回りまわって
自分に返ってくる地獄です
例えば極端な例で
殺人を犯した死刑囚は
死の恐怖で地獄を味わうそうです
一般的には自分の罪が
このように直接帰って来る事は無く
回りまわって自分に戻って来ます
回りまわって因果関係がわからないので
何で自分がこんな目に合うのかと呪い
地獄の苦しみを味わいます
裁き地獄とは
身近な例としては
ゾロアスター教 ユダヤ教 キリスト教 イスラム教
などでで言われる最後の審判や
仏教の閻魔大王の裁きなどが
想像しやすいです
実際には
ある人が人生で他人を苦しめたり貶めたとします
その人の死の床に恨みを持った人が現れ苦しめます
或いはその人本人の源魂が
後悔の念を引きずり出して
厳しく責め立てます
生き地獄には解決策がある
生き地獄に嵌ると
周りが見えなくなって
「どうしよう」
「どうにもできない」と
思いつめてしまいます
しかし、生き地獄には
必ず救いの方法があります
試練地獄なら
お金の問題でしょうか
公共機関に相談窓口があります
日本には生活保護制度もあります
一生懸命生きても解決できないなら
生活保護を受けるのは
恥ずかしいことではありません
ギャンブルや浪費癖で
困っているのでしょうか
それならとても難しい問題です
ギャンブルをやめれば
浪費を慎めばと
言うのは簡単です
でも止められないから
苦しむのですね
自分でやめられないなら
それは病気です
治療する施設がありますから
勇気を出して行きましょう
大抵のことは
人や担当機関に相談すれば
解決します
人間関係の悩みですか
これについては追って
「カテゴリー」の「悩み」で
様々な例と解決策を投稿します
健康やその他の問題についても同様です
悩んでも何も解決しません
自分を苦しめるだけです
ばかばかしい話です
人に相談するなり
解決に向けて一歩踏み出しましょう
新約聖書のマタイの福音書には
次のように記されています
「明日の事を悩まないでください
明日の事は明日自身が悩んでくれるでしょう
一日の苦労はその日一日だけで十分です」
浄土宗では一心に「南無阿弥陀仏」を
唱えなさいとあります
写経や般若心境を唱えるのも
お勧めです
一字一字正確に書き写す事に
ただ唱えることに
集中すれば悩みを忘れます
様々な宗教で
繰り返し述べられている事や手法の
示していることは
「悩んでも何の解決にもならない
悩めば悩むほど悩みが深くなる
悩むのは逆効果」
新しい明日が必ず来るので
今日の悩みは忘れて
明日に身を任せましょう
時間が経て振り返れば
苦しいことは霧の向こうにカスミ
楽しい思い出が残ります
庵主がその日が来ることを約束します
裁き地獄から抜けるのは至難の業
死の床に訪れる裁き地獄から抜けるのは困難です
方法が無いわけではないですが
抜け出せる保証がありません
死の床で寝たきりで
体を動かせず
声も出せないかもしれません
罪深いことをやらなければよかったのですが
せめて償いをすればよかったのでしょうが
人生の最後で「後悔先に立たず」です
最後の意識の中で
あなたを咎める人が訪れたなら
怖がらずに話を聴きましょう
そして謝りましょう
源識があなたを責めるなら
ただただ後悔しましょう
唯一の救いは
これを読まれているあなたには
まだ時間があります
償いましょう
どのように償いをすればよいのでしょうか?
あなたの償いはあなたにしか分かりません
それを考え悩むのが
償いの入り口です